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本日は「日本の硬貨」についてお話致します(^^)/
日本の硬貨と言えば
1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉
の6種類ですが
記念金貨には最大額面の
10万円金貨がございます
さて、この10万円金貨
現在の日本では2種類あるのですが
不思議なことに
その2種の価値には大きな開きがあるのです
本日は2種類の10万円金貨に出来ている
価値の差についてお話いたします
2種類の「10万円金貨」
日本でもっとも大きい額面のお金である
10万円金貨とは
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨
天皇陛下御即位記念10万円金貨
の2種類のことを指します
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は
昭和天皇の御在位60年を記念して
発行された金貨のことです
発行は昭和61年と昭和62年の2回に渡り
当時は12万6,500円で販売されたようです
逆に、天皇陛下御即位記念10万円金貨は
平成天皇が即位されたことを記念して
作られた金貨のこと
発行は平成2年で
販売価格は11万3,300円でした
こう見ると、当時は販売価格も似たようなもので
「今の価値はかなり違うんだよ～」
なんて言われてもピンとこない感じです
しかも、よく見るとはじめの販売価格は
御在位金貨のほうが高かったのに
今の価値は御即位金貨のほうが高いですね…
これ、いったいどうしてなのでしょうか
重さの違い
2種類の金貨の価格が異なる理由は
ずばり
金貨の重さ
にあります
金貨の素材は、24金…
まじりっけなしの純金です
金貨はお金であると同時に
貴金属としての価値も有しているので
重さが異なることで
貴金属としての価値が変動し
結果、取引価格も変わってしまう
ということになります
ちなみに、
御在位金貨の重さが20グラムであるのに対して
御即位金貨の重さは30グラム
御在位が軽い理由①
では御在位金貨は
どうして10グラムも軽く作られているのでしょうか
その理由は主に2つあるとされています
まずひとつめの理由が
アメリカとの関係緩和です
当時の日本は戦後の急成長を下地に
海外諸国への輸出量を増やしており
それがアメリカとの貿易摩擦を生みだしていました
アメリカといえば世界でも有数の大国…
しかも日本は生活必需品を始めとする
さまざまな品物をアメリカの輸入に頼っていた面もあるので
ここで貿易摩擦が長引き
貿易で不利な条件を強いられることは
なんとしてでも避けたかったのです
そこで当時の政府が思いついたのが
アメリカから大量の金を輸入すること
日本には採掘量の多い金山はありませんし
高価な金を大量輸入ということになれば
アメリカに大きな利益が生まれます
金貨鋳造のためにアメリカへ儲け話を振り
ギクシャクした貿易関係を軟化させようとしたわけですね
御在位が軽い理由②
そしてふたつめの理由が
政府の財源確保です
御在位記念金貨は
日本で最初に作られた記念金貨です
作られた理由としては、
天皇陛下の御在位60年のお祝い…
というのももちろんありましたが
裏の理由として
当時ギリギリの財政状況だった
国の臨時収入にするため
という理由が大きかったと言われています
御在位金貨が作られた昭和61年ごろの金相場は
1グラムあたり約2,000円…
20グラムの金貨を作るのに必要な原価は
だいたい4万円ほどになります
そこにデザイン費だの加工費だのが乗っかっても
売値の半分くらいは政府の儲けになるわけなんですね
おめでたいことを理由づけにして
限定枚数の記念金貨発売
なんて
昔から日本人が好きな商法ですよね
これが原価だけで6万円を超えてしまう
30グラムの金貨ではそうはいきません
諸経費が乗れば利益は微々たるもので
ヘタしたらトントン
金策としては不発でしょう
だからこそ、原価をギリギリまで少なくして
実入りを重視した結果が
20グラムの記念金貨なのです
ところが、このように
政府の利益を優先して金貨を作ってしまったことで
のちにとある問題が発生します…
偽造金貨問題
御在位金貨が軽いのは
原価を安く抑えて儲けを多く出すため…
という話でしたが
ここで見落としがちなのは
政府が安く作れるものは
一般人にだって安く作れる
ということ
考えてもみてください
金は高価ではあるものの
とてもありふれていて
誰でも簡単に手に入れることのできる金属です
本物の金貨を1枚だけ買って
型さえとってしまえばもうしめたもの
金をその型に流しいれて固めるだけで
4万円の原価から10万円超の売り上げが出来るんですよ
当然、よからぬことを考える輩が大量発生しました
話によれば、11万枚もの偽造金貨が
流通してしまったともいわれています
この問題を経て
記念硬貨を作る時には
必ず製造コスト以下の額面にする
偽造防止にホログラム入りの
ブリスターパックを使用する
というルールが出来たのです
偽造金貨問題の尾
偽造金貨問題が明るみになったからといって
そこで流通してしまった偽造金貨が
一網打尽になるわけではありません
今でも一部の偽造金貨は
ひっそりと出回っている可能性が非常に高く
買取業者やコインの収集家の中には
御在位金貨の取り扱いに慎重な方も少なくないのです
そういった「取り扱いの面倒くささ」「偽造品であるかもしれないリスク」
というのも、御在位金貨の評価額が
いまいちパッとしない原因のひとつでしょうね
最後に
本日は御在位金貨と御即位金貨という
2種類の10万円金貨の価格差についてお話ししました
いかがでしたでしょうか
額面としてはまったく同価値なのに
金貨として見た途端
ここまで差額が出るのは面白いですよね
御在位は御即位より価値が低めとはいいつつも
ここ最近の金相場高騰に引っ張られて
数年前からは考えられないほど価格が上がっています
もしおうちで御在位金貨、そして御即位金貨が出てきたら
ぜひこの機会に査定にお持ち込み下さいね
それではまた
皆様も、お使いにならないブランド小物 ブランド腕時計等、ブランド品・ブランドアイテムはお持ちではございませんか？
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