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みなさまこんにちは(*^-^*)
「有名な時計ブランドといえば
」で必ず名前が挙がるブランドといえば
そう、ロレックスです
代表作であるサブマリーナやデイトジャストは
パッと見るだけでも「ロレックスだ
」とわかる
ポピュラーすぎる外見をしていますし
オイスターケースなどに代表される数々の複雑機構も
ロレックスの地位を確かなものにしています
さて、そんな時計界のトップに君臨するロレックスに
とってもよく似た「チューダー」というブランドがあるのをご存じでしょうか
本日はロレックスとチューダーの違い
そしてチューダーの魅力についてお話していきます
チューダーって？
チューダーとは、1930年代に誕生した
ロレックスのディフュージョンブランドのことです
ディフュージョンブランドとは簡単に言えば
そのブランドの知名度を向上させるために作られた
廉価版ラインのことを指します
ですので、
「チューダーとロレックスが似ている」
のは当然も当然
チューダー自体がそもそものところ
「安く買えるロレックス」をコンセプトに作られたブランド
だからなのです
チューダーの特徴
チューダーの時計の特徴はなんといっても
安くロレックスの技術力を楽しめる
ところにあります
廉価版なんて聞くと、
「見た目だけそっくりで肝心の機能は大したことないんでしょ」
なんて思ってしまいますが
チューダーの時計は
ほとんどの部品をロレックスと同じものを使っているんです
高品質のロレックス部品を使っていても
安く売りに出せる秘密は、ずばり
汎用ムーブメントを使っているから
腕時計を動かすにはムーブメントと呼ばれる
動力源が必要不可欠です
ロレックスでは、このムーブメントを
それぞれのモデルに合わせたかたちで
完全自社制作を行っているのですが
チューダーでは様々な時計に流用がきく
ETA社の汎用ムーブメントを使用することで
グッとコストを抑えることに成功しています
汎用とはいえ、ETA社のムーブメントは
あのオメガでも使われている
非常に精度の高いムーブメントです
ですので、ムーブメント自体は安価でも
時計の精度としてはまったく問題なく使うことができるんですよ
チューダーのはじまり
チューダーというブランドが生まれたのは、
正確には1926年のこと
ですが、本格的に私たちのよく知る
「ロレックスの廉価版」としての歴史を歩み始めるのは
1930年代に入ってからになります
この年代のロレックスは
さらに販路を大きくするために
イギリスへ市場を広げることを計画していました
そこで、品質は高いものの値段も張る本家ロレックスをはじめから普及させるのではなく
ロレックスの技術力をお手頃価格で実感できるチューダーブランドを先に広め
その上位互換として「ロレックス」を売り込む戦法に出たのです
そもそもブランドの名前である「チューダー」というのも
イギリスの王家「チューダー家」からとったもので
初期のロゴもイギリス国民に縁が深い
バラの花をモチーフにしていましたから
かなりピンポイントでイギリス市場を狙い撃ちしていたことが分かります
この戦法が大きく当たり、チューダーはイギリスで人気の時計ブランドとなり
同時にロレックスの知名度も上昇していきました
マークの変更と独自路線へ
イギリス市場で人気を得てから長い間
チューダーは「ロレックスの下位互換」として
時計を作り続けていましたが
1950年代から60年代にかけて、ロゴマークを
バラの花から現在の盾のマークに切り替えたのを機に
少しずつロレックスから離れた、独自路線を歩み始めます
このころの代表的なモデルとしては
1957年に登場したアラームウォッチでしょうか
1950年代、高級時計メーカーでは
「アラーム機能のついた時計」の開発が盛んにおこなわれており
それをいち早く成功させたのが、
チューダーにもムーブメントを提供しているETA社グループでした
チューダーはETA社のムーブメントを使用している強みを生かし
早速 アラーム機能を組み込んだ腕時計の商品化を成功させます
これは、完全マニュファクチュアールのロレックスではなしえず
チューダーが汎用ムーブメントを採用していたからこそ
生まれたモデルだ、とも言えます
その後もチューダーはロレックス色の薄いモデルも発表するようになり
ひとつのブランドとして独立を始めるのです
日本撤退と再上陸
今でこそ「時計といえばロレックス一強」な日本市場ですが
実はロレックスが日本に本格上陸を果たす前から
チューダーは「チュードル」として日本で親しまれてきました
ところが1979年、ロレックスが日本ロレックスを設立することに決まり
チュードルは日本市場から撤退を余儀なくされてしまいます
販路が絶たれたことで、日本でのチュードル流通量は
目に見えて減ってしまう結果に…
しかしチュードルは90年代いっぱいをかけて独自路線を追求し続け
2015年にはついに、完全自社ムーブメント
「MT5601」の開発に成功するのです
この「MT5601」のアタマ「MT」は「MANUFACTURE TUDOR」の意味で
チュードルが独自開発した正真正銘自社ムーブメントの証です
ロレックスのオリジナルムーブメントと比べてしまえば粗はありますが
チューダーの強みである「お手頃価格」内に抑えるムーブメントとしては
他の追随を許さない出来だとも言われています
「MT5601」の開発で勢いづいたチュードルは
その後も独自路線のモデルを次々発表し
ついに2018年、日本に「チューダー」として再上陸を果たします
廉価版ロレックスとして
始まったチューダーですが
いまではすっかりロレックス味が抜けた時計も多くあり
完全な別ブランドとして人気を集めるようになりました
チューダーの魅力
もともと、チューダーは
安く買えるロレックスである
というところにしか価値が見出されていなかった節があります
もちろん、高い技術力を安価に入手できるのは
いまも変わらないチューダーの大きな魅力ですが
それ以上に、ロレックスの手を離れてから
独自路線で躍進を続けるパワフルな姿勢
も人気を集める大きな要因となっています
「ヘリテージブラックベイ」などに代表される
完全オリジナルモデルの評判も高いですし
まさに今、新規顧客を獲得している真っ最中の
絶賛成長中ブランドです
もしかしたら将来的に、ひとつのブランド同士として
ロレックスと並び立つ日が来たりして…
安さだけ注目していてはもったいない魅力たっぷりのチューダー、
気になった方はチェックしてみて下さいね
最後に
本日は時計ブランド・チューダーについてお話ししました
いかがでしたでしょうか
チューダーの初期から中期にかけての時計は
ほんとうにロレックスの人気モデルとうり二つなのですが
最近のモデルになるにつれ、独自の色がわかりやすく出てきて
モデルの変遷をたどるだけでもかなり楽しいブランドです
機会があれば、ぜひ手に取ってみてくださいね
それではまた
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